虐げられ幼女は、神子だろうと聖騎士パパ&もふもふお兄ちゃんたちと平凡に生きたい

 双子の娘は、片方が神子で片方が出来損ないだったはずだ。それがなぜ、出来損ないと捨てた方が今になって本物の神子だと発覚するのか。

 メルニエラとて才能のない子ではない。しかし、本人の自己肯定感を高めるために神子と呼んでいた子と、神殿の者が認めた子では雲泥の差がある。

「あなた……」

 妻に呼ばれ、マイネス子爵は重苦しい息を吐く。

「こんな場所に長居する必要はない。帰るぞ」

 言い捨てて、まだ騒ぎ足りないメルニエラを引きずるようにその場を立ち去る。