基本的に彼は非常に親切で優しかった。気さくな言動もあって、気がつけばすっかり気を許している。
ただ、ひとつ困るのは痛みや傷に対して無頓着なところだろう。廃鉱に落とされ、魔獣に追われてさらに怪我をし、身動きすら取れずにいたアルトリシアだが、その状態を彼は理解していない節がある。それは行く手を阻む魔獣が現れ、追い払うときに彼女を地面に置いたことで発覚した。
無造作に放り投げられた身体は激しい痛みを訴え、受け身も取れずに地面に転がった。サフィ自身が一番驚いたようで、それからは壊れ物を扱うように慎重な手つきで触れるようになっている。どうも本体が石なのもあって、痛覚が鈍いようだ。
ただ、ひとつ困るのは痛みや傷に対して無頓着なところだろう。廃鉱に落とされ、魔獣に追われてさらに怪我をし、身動きすら取れずにいたアルトリシアだが、その状態を彼は理解していない節がある。それは行く手を阻む魔獣が現れ、追い払うときに彼女を地面に置いたことで発覚した。
無造作に放り投げられた身体は激しい痛みを訴え、受け身も取れずに地面に転がった。サフィ自身が一番驚いたようで、それからは壊れ物を扱うように慎重な手つきで触れるようになっている。どうも本体が石なのもあって、痛覚が鈍いようだ。

