「私もあなたのお店で買ったわ。倒れてきた柱の間に娘が挟まれたけど、この腕輪をつけていたら信じられないほど力が込み上げてきて……」
彼女に売ったのは黒い不透明の石が鈍く光る腕輪だ。力が強くなる効果を秘めているが、さすがに倒れた柱を持ち上げるほどのものではない。
「それは、あの、私の腕輪じゃなくてあなたが頑張ったからだと……」
しかし、アルトリシアの声は集まってきた人たちのせいで掻き消されてしまった。
「その子が雨を降らせたのを見たぞ!」
「不思議な力を持った魔石を作れるなんて……」
騒がしくなるのと同時に注目され、彼女は不安を覚えてゼノハルトの胸に顔を埋める。
彼女に売ったのは黒い不透明の石が鈍く光る腕輪だ。力が強くなる効果を秘めているが、さすがに倒れた柱を持ち上げるほどのものではない。
「それは、あの、私の腕輪じゃなくてあなたが頑張ったからだと……」
しかし、アルトリシアの声は集まってきた人たちのせいで掻き消されてしまった。
「その子が雨を降らせたのを見たぞ!」
「不思議な力を持った魔石を作れるなんて……」
騒がしくなるのと同時に注目され、彼女は不安を覚えてゼノハルトの胸に顔を埋める。

