彼は腕の中の少年を安全な場所へ立たせると、泣きじゃくる娘を困惑した表情で受け止めた。
「怪我してない? 平気?」
「ああ。ルブが守ってくれた。ひとりぐらいならば、炎から守れるようだ」
ルブは人の姿としてではなく、指輪としてゼノハルトの側にいた。ここでまた姿を晒すわけにもいかず、指輪のままおとなしくしている。
「それにしてもいったいなにが起きたんだ。突然、店の中に水が流れ込んできたのだが」
「ちびの魔法だよ。雨を降らせた」
「雨を……」
そんな規模の魔法を扱える人間はいない、とゼノハルトの目が語っている。しかし実際に火事は収まり、辺りは水浸しになっていた。
「怪我してない? 平気?」
「ああ。ルブが守ってくれた。ひとりぐらいならば、炎から守れるようだ」
ルブは人の姿としてではなく、指輪としてゼノハルトの側にいた。ここでまた姿を晒すわけにもいかず、指輪のままおとなしくしている。
「それにしてもいったいなにが起きたんだ。突然、店の中に水が流れ込んできたのだが」
「ちびの魔法だよ。雨を降らせた」
「雨を……」
そんな規模の魔法を扱える人間はいない、とゼノハルトの目が語っている。しかし実際に火事は収まり、辺りは水浸しになっていた。

