虐げられ幼女は、神子だろうと聖騎士パパ&もふもふお兄ちゃんたちと平凡に生きたい

 粉々になった魔石は地面に散らばっていた。彼女は石がが形を保っていられなくなるほど力を引き出したのだ。

(どうしよう、どうしよう。私にはなにもできないの? だってあそこにはパパがいるかもしれない)

 動かない妹を抱き起しながら、アルトリシアはただ見ているだけのサフィに助けを求める。

「サフィ、どうしたらいい? 助けて……」

「あんまり気は進まねェがなァ。俺を使っていいぜ」

 首の後ろを掻きながら言うと、サフィはアルトリシアをメルニエラから引き剥がした。

「お前は死んだ石の力は引き出せねェ。でも、俺は生きてる」

「どうしたら魔法を使えるの!?」