虐げられ幼女は、神子だろうと聖騎士パパ&もふもふお兄ちゃんたちと平凡に生きたい

「役立たずは黙ってたら? 私はなんでもできるのよ。神子なんだから!」

 構わずメルニエラは石の力を引き出した。ぴしりと魔石の表面にひびが入ったかと思うと、不吉な閃光が勢いよくほとばしった。

「きゃあああっ!?」

「メルニエラ!」

 妹の悲鳴を聞いて駆け寄ろうとしたアルトリシアを、サフィが後ろから腰に腕を回して止める。

「サフィ、離して!」

「魔石を使うってのはああいうことだ。覚えとけよ、ちび」

 閃光が収まると、腕を押さえたメルニエラが地面に倒れ込んだ。まるで火傷したかのように肌が赤く焼けている。