虐げられ幼女は、神子だろうと聖騎士パパ&もふもふお兄ちゃんたちと平凡に生きたい

「俺はパパみたいに優しくないぜ。舌を斬るだけじゃあ、気が済まねェからな」

「離しなさいって言ってるでしょ!」

「折られるのと捥がれるのと、どっちがいい」

「――サフィ、だめ!」

 喧騒に紛れるほど小さな震え声がアルトリシアの喉から放たれる。

「私は大丈夫だから……」

「なに、目ェ閉じてりゃすぐ終わる」

「だめ。……お願い」

 サフィはつまらなそうに息を吐くと、ぱっと自身の手を離した。

 解放されたメルニエラは、痕がつくほど掴まれた手をさすりながら彼を睨みつける。

「ふ、ふん。こんな出来損ないにくっついてるような奴、怖くないんだから」