虐げられ幼女は、神子だろうと聖騎士パパ&もふもふお兄ちゃんたちと平凡に生きたい

「あんたなんかここにいても邪魔なだけでしょ。それとも、この中に飛び込んでみる? いいんじゃない? その方が役立たずがいなくなってみんな幸せだと思うわよ」

 甲高い笑い声がアルトリシアの鼓膜に突き刺さった。耳を塞ぎたいのに、身体が動かない。

「こういうときに必要なのは私みたいな強い魔法使いなの。どいて」

 メルニエラがアルトリシアを突き飛ばそうとしたとき、その手を横から掴んだ人物がいた。サフィである。

「あんまりうちのちびをいじめるなよ。なァ?」

「な、なによ。離し――痛っ!」

 サフィの手の中でメルニエラの手首がみしりと音を立てる。