虐げられ幼女は、神子だろうと聖騎士パパ&もふもふお兄ちゃんたちと平凡に生きたい

「パパに言われちゃあ仕方ねェな。ルブ、お前はパパにつけ」

「わかった」

 こうしている間にも騒ぎは大きくなっていた。悲鳴が聞こえ、通りの道から逃げてくる人の数が増える。

 ゼノハルトがルブを伴って足早に立ち去ると、残ったサフィがアルトリシアを側に引き寄せた。

「偉いな、ちゃんとパパの言うことを聞けて」

「……うん」

「俺がいてやるから心配すんな。パパもルブがちゃんと守る」

 そんなふうに言われても恐ろしいものは恐ろしい。ゼノハルトが聖騎士と呼ばれるほど強い人だと耳にしていても、アルトリシア自身はそんな彼の姿を知らないのだ。