虐げられ幼女は、神子だろうと聖騎士パパ&もふもふお兄ちゃんたちと平凡に生きたい

 向こうから駆けてくる人々の表情が強張っているのもあり、アルトリシアは怯えたようにゼノハルトにしがみついた。

「そうかもしれん」

 娘をしっかりと抱き締めるゼノハルトの顔は、店を始めたときと同じ厳しいものに変わっていた。

 怖がる彼女をそっとその場に下ろし、大して興味のなさそうなサフィと、彼らと同じく気にした様子のルブに言う。

「アルトリシアの側にいてくれ。なにがあったのか確認する」

「だめだよ、パパ」

 アルトリシアが不安を訴えて腰に抱き着き、いやいやと首を横に振る。

「怪我しちゃうかもしれないよ」

「大丈夫だ。私はお前が思うより丈夫だからな」

「一緒にいて」