そうは言っても、アルトリシアには魔石を扱う能力がない。しかしサフィは特別な力があると力説する。
「お前は魔石に力を与えられる。おかげでさっさと目が覚めたってわけだ」
「わかんない……」
「すげェって話」
自己修復にはまだ千年以上の月日を必要としていたサフィが、アルトリシアを助け、今も面倒を見るのはそれが理由である。
つまるところ、彼は彼女に深い恩義を感じていた。
「俺がいるからには、もう怖い思いはさせねェよ。安心しな」
「うん」
疑問の多い男ではあるが、疑うような相手ではない。今は特に、自分を庇護してくれるぬくもりを求めていたのもあり、優しい言葉に頷きを返す。
「お前は魔石に力を与えられる。おかげでさっさと目が覚めたってわけだ」
「わかんない……」
「すげェって話」
自己修復にはまだ千年以上の月日を必要としていたサフィが、アルトリシアを助け、今も面倒を見るのはそれが理由である。
つまるところ、彼は彼女に深い恩義を感じていた。
「俺がいるからには、もう怖い思いはさせねェよ。安心しな」
「うん」
疑問の多い男ではあるが、疑うような相手ではない。今は特に、自分を庇護してくれるぬくもりを求めていたのもあり、優しい言葉に頷きを返す。

