虐げられ幼女は、神子だろうと聖騎士パパ&もふもふお兄ちゃんたちと平凡に生きたい

 そのあとはふたりがかりで客引きをしたおかげもあって、ぽつぽつと人が訪れ始めた。

「これ、おいくらですか?」

「この形で紫の石があったら欲しいんですけど……」

「もうちょっと安くなりません?」

 同時に話しかけられるこ回数も増え、アルトリシアの頭はすぐいっぱいになった。

「えっと、えっと、ちょっと待ってくださいね」

 ゼノハルトは必要以上に手を出そうとせず、彼女の頑張りを見守る。自分がすべて引き受ければ、彼女に申し訳ない顔をさせるとわかっていたからだ。