虐げられ幼女は、神子だろうと聖騎士パパ&もふもふお兄ちゃんたちと平凡に生きたい

「とりあえず、パパを前に出すのはやめた方がいいんじゃねェか」

 サフィが口を突っ込み、それを聞いたゼノハルトが振り返る。

「やはり私には向いていないか」

「警戒してるようにしか見えねェもん」

「パパはかっこいいのにねぇ」

 肩を落としたアルトリシアにしがみつかれ、ゼノハルトが申し訳なさそうに眉を下げた。困ったような微笑は、これまで一度も彼が浮かべなかったものだ。

 ルブが軽く手を叩き、声を上げる。

「それだよ!」

「あん?」

 気のないサフィを無視し、ルブはアルトリシアを抱き上げてゼノハルトの膝にのせる。