「助けてくれてありがとう……?」
落ちないよう、首にしがみつきながら言う。するとサフィは喉を鳴らして笑った。
「そいつはこっちの台詞だ。お前のおかげで俺が助かった。ありがとな」
アルトリシアの顔に疑問が浮かぶ。それに気付いたのか、サフィは彼女の言葉を待たずに続けた。
「もう何千年も欠けたまま転がっててな。弟とははぐれるし、元にも戻れねェし、散々な目に遭ってた。それをお前が助けてくれたんだ」
欠けた、と彼女の小さい唇が動く。
「そ。お前と違って、俺は人間じゃねェ」
落ちないよう、首にしがみつきながら言う。するとサフィは喉を鳴らして笑った。
「そいつはこっちの台詞だ。お前のおかげで俺が助かった。ありがとな」
アルトリシアの顔に疑問が浮かぶ。それに気付いたのか、サフィは彼女の言葉を待たずに続けた。
「もう何千年も欠けたまま転がっててな。弟とははぐれるし、元にも戻れねェし、散々な目に遭ってた。それをお前が助けてくれたんだ」
欠けた、と彼女の小さい唇が動く。
「そ。お前と違って、俺は人間じゃねェ」

