ちびとばかり呼んできたサフィがはっきり彼女の名を口にする。大切なものを扱うように、神聖なものに触れるように、その声にはゼノハルトには計り知れない感情が込められていた。
「普通ではない? どういう意味だ」
「知ってて囲ったわけじゃねェんだな?」
「お前はこの子のなにを知っている」
「なんにも」
小馬鹿にするような回答を聞いて、ゼノハルトが眉根を寄せる。
「なにが言いたい」
「そいつを泣かせたら殺すってだけ」
ふっとサフィの姿が溶け、室内に巨大な青銀の狼が現れる。
ゼノハルトが剣を抜くのと、サフィが彼の首に爪を押し当てるのとは同時だった。
「普通ではない? どういう意味だ」
「知ってて囲ったわけじゃねェんだな?」
「お前はこの子のなにを知っている」
「なんにも」
小馬鹿にするような回答を聞いて、ゼノハルトが眉根を寄せる。
「なにが言いたい」
「そいつを泣かせたら殺すってだけ」
ふっとサフィの姿が溶け、室内に巨大な青銀の狼が現れる。
ゼノハルトが剣を抜くのと、サフィが彼の首に爪を押し当てるのとは同時だった。

