今も心に生きる妻のセルフィアが床に伏しながら彼に「生きて」と願ったからだ。
彼女の願いはゼノハルトにとって祝福であり、呪いでもあった。
これでどこかの戦場にでも送られれば、軍人としてなにも考えずに生きられたかもしれない。
しかし、策略家ではあっても優しい彼の親友は国王の座を受け継ぐと、彼にエクレル領へ留まり、アッキアに睨みを効かせてほしいと命令した。ほかの誰にも頼めないからと、彼の父がこれまで数多の戦場へ送り込んだにもかかわらず。
彼女の願いはゼノハルトにとって祝福であり、呪いでもあった。
これでどこかの戦場にでも送られれば、軍人としてなにも考えずに生きられたかもしれない。
しかし、策略家ではあっても優しい彼の親友は国王の座を受け継ぐと、彼にエクレル領へ留まり、アッキアに睨みを効かせてほしいと命令した。ほかの誰にも頼めないからと、彼の父がこれまで数多の戦場へ送り込んだにもかかわらず。

