長い一日を終えてエクレル領に戻るも、街から屋敷に向かう馬車の中でアルトリシアは眠ってしまっていた。
行きは対面で座っていたのに、帰りはゼノハルトの隣にいる。彼女からの信頼を感じ、ゼノハルトは微かに目もとを和ませた。
きっと疲れたのだろう。話を聞く限り、遠出の経験はほとんどないはずだ。
そう考え、起こさずに抱き上げて屋敷に足を踏み入れる。
出迎える使用人たちはいつもならゼノハルトに話しかけるが、今日は腕の中で目を閉じたアルトリシアに気づいて口をつぐんだ。
悪くない、とゼノハルトは思った。
アルトリシアに出会うまで、彼は色のない日々を生きてきた。
行きは対面で座っていたのに、帰りはゼノハルトの隣にいる。彼女からの信頼を感じ、ゼノハルトは微かに目もとを和ませた。
きっと疲れたのだろう。話を聞く限り、遠出の経験はほとんどないはずだ。
そう考え、起こさずに抱き上げて屋敷に足を踏み入れる。
出迎える使用人たちはいつもならゼノハルトに話しかけるが、今日は腕の中で目を閉じたアルトリシアに気づいて口をつぐんだ。
悪くない、とゼノハルトは思った。
アルトリシアに出会うまで、彼は色のない日々を生きてきた。

