虐げられ幼女は、神子だろうと聖騎士パパ&もふもふお兄ちゃんたちと平凡に生きたい

 横からゼノハルトが釘を刺す。ファイスはそれを受けてくすりと笑った。

「怖いお父さんだね。でも、独り身の親同士協力していけたらうれしいな」

 ティトの母親もいないのだ。眠る子犬を見つめ、アルトリシアは奇妙な親近感を覚える。一応、アルトリシアの母は存命なのだが。

(……普通にお友達になれたらいいな)

 大人の話は正直よくわからない。複雑な事情があるようだが、アルトリシアは手に入れた幸せに浸っていたかった。

(サフィもルブもティトもゼノハルトさんも、みんな仲良く楽しくできたらいい)

 そっと心の内で祈り、彼女もまた、甘えるように父の胸に顔を押しつけた。



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