虐げられ幼女は、神子だろうと聖騎士パパ&もふもふお兄ちゃんたちと平凡に生きたい

 そう言い残し、再び指輪へと姿を変える。ルブはまだなにか言いたげな顔をしていたが、兄に続いて同じようにアルトリシアの手の中にへと落ち着いた。

 しばらく、妙な沈黙が流れる。その間、ティトはお腹を晒して夢の中にいた。

「……まあ、結果的に私としてはいい話を聞けたな」

 ファイスが口を開いて微笑する。

「人の姿を取れる魔獣がティトの側にいるのはありがたい。この子が命を狙われるようになっても、なんらかの助けになってくれるだろうと信じているよ」

「今までに命を狙われたことがあるような言い方だな」

「ある。何度もね」

 渋い顔のファイスにつられたように、ゼノハルトも眉間に皺を寄せた。