虐げられ幼女は、神子だろうと聖騎士パパ&もふもふお兄ちゃんたちと平凡に生きたい

 アルトリシアと同じく話を聞いていたふたりの石たちが騒ぎ出す。

『人間と結ばれた石がいるってことだよな?』

『どうやってガキを作ったんだかなァ』

『核を割ったとか』

『そこまでして欲しいもんか? 死ぬだろ』

 ふたりの反応を見る限り、ティトの存在は普通ではないらしい。その母親の行為も彼らにとっては信じがたいようだ。

「お前はわかっていて魔獣と結婚したのか」

 ゼノハルトの声が厳しい。

 それも当然だ。魔獣とは人間と相容れないもので、排除すべき対象なのだから。

「数多の縁談を断って、突如降ってわいた女性を選んだというのは聞いた。まさか彼女が人ですらなかったとは」