驚いたことに、彼が向かったのは先ほどアルトリシアが入室を許されなかった国王の私室だった。
「座ってくれ」
ファイスはそう言うと、自身の膝の上に少年をのせた。彼はもう落ち着いたのか、しょんぼりとした顔でうつむいている。
アルトリシアとゼノハルトも彼らの正面の椅子に腰を下ろした。ゼノハルトが当然のように肩へ手を回し、彼女を守るように自身へと引き寄せる。そんな小さな行為がアルトリシアにはうれしい。
「ゼン、先ほど見たものは誰にも言わないでほしい」
ゼンとは誰なのか、アルトリシアには一瞬わからなかった。父が隣で頷いたのを見て、彼の愛称だと知る。
「剣に誓って」
「座ってくれ」
ファイスはそう言うと、自身の膝の上に少年をのせた。彼はもう落ち着いたのか、しょんぼりとした顔でうつむいている。
アルトリシアとゼノハルトも彼らの正面の椅子に腰を下ろした。ゼノハルトが当然のように肩へ手を回し、彼女を守るように自身へと引き寄せる。そんな小さな行為がアルトリシアにはうれしい。
「ゼン、先ほど見たものは誰にも言わないでほしい」
ゼンとは誰なのか、アルトリシアには一瞬わからなかった。父が隣で頷いたのを見て、彼の愛称だと知る。
「剣に誓って」

