知らない人間の気配に自然と委縮するも、不意に子犬がぴょんと地面に降り立った。
「きゃん! きゃん!」
「あっ、待って!」
止める間もなく、子犬はどこかへ向かって走っていく。追いかけた先にゼノハルトともうひとり、彼と同じ年頃の男の姿があった。
「アルトリシア」
離れていたのはほんの短い間だったのに、ゼノハルトに会えた瞬間、ほっとアルトリシアの身体から力が抜けた。
子犬も迷子のことも忘れ、広げられた腕へと駆け寄る。
「目を離すべきではなかったな。応接間への戻り方がわからなかったのか?」
「ううん。えっと……」
「きゃん! きゃん!」
「あっ、待って!」
止める間もなく、子犬はどこかへ向かって走っていく。追いかけた先にゼノハルトともうひとり、彼と同じ年頃の男の姿があった。
「アルトリシア」
離れていたのはほんの短い間だったのに、ゼノハルトに会えた瞬間、ほっとアルトリシアの身体から力が抜けた。
子犬も迷子のことも忘れ、広げられた腕へと駆け寄る。
「目を離すべきではなかったな。応接間への戻り方がわからなかったのか?」
「ううん。えっと……」

