虐げられ幼女は、神子だろうと聖騎士パパ&もふもふお兄ちゃんたちと平凡に生きたい

 同じく人と獣の姿を行き来できるふたりが言うのを聞き、アルトリシアは子犬の側に屈んだ。

「もとの姿に戻れないの?」

「きゃうん」

 こくこくと子犬が頷く。この仕草だけで、ただの子犬ではないのがわかる。

(どうしたら戻してあげられる?)

『なんかこう、適当にやりゃあ戻るだろ』

 サフィの説明ではなにも解決しない。

『戻れないっていうのがいまいちわからないんだよな。そういう現象があるっていうのは理解できるんだけどさ。呼吸の仕方を聞かれてもうまく説明できないのと一緒だよ』

 ルブの方はまだわかりやすい。つまり、彼らにとって姿を変えるのは呼吸に等しいのだ。