虐げられ幼女は、神子だろうと聖騎士パパ&もふもふお兄ちゃんたちと平凡に生きたい

『アルティ。そいつも俺たちと同じ石だぞ』

 諦めておとなしくなった子犬をなでていたアルトリシアに、ルブが言う。

『さっき見ただろ。人間から犬になるとこ』

 アルトリシアはそれを聞いて正気に戻り、名残り惜しげに子犬を手放した。

 身体についた砂を払いながら立ち上がると、子犬がころころと足もとに近づいて彼女を見上げる。

「あなたも『生きた石』なの?」

「きゅん……」

 子犬の目が潤んでいる。なにか伝えたいようだ。

「どうかした?」

「きゅう……」

「そのままだとお話できないんだね。サフィとルブはお話できるんだよ」

「きゅ?」