季節は流れ、もうすっかり寒くてコートが手放せない時期。
授業を受けてても教室の暖房だけじゃ寒い寒い…。
やば、くしゃみ出る…。
あたしは、変なくしゃみが出ないよう鼻と口を押さえて細心の注意を払う。
小さい音で「くしゅんっ」とくしゃみ。
あたしの周りの2,3人が気づいて「かわいい…」という視線をあたしに向けた。
どうもどうも…。
放課後は、たまにはファンサービスでもするかあ、と、親衛隊の子達と一緒に帰る。
って、雨降ってる…。
朝降ってなかったのに…。
どうりでこんなに寒いはず。
あたしはカバンから折りたたみ傘を取り出した。
「うわー、最悪。傘忘れた…」
カバンから傘を出すあたしの横で、スズナちゃんが落胆した声を出した。
しょうがないな…。
「スズナちゃん、あたしの一緒に入ろう?」
あたしがそう言って傘を広げた。
スズナちゃんがそれを聞いて慌てる。
「えっ? くるみちゃんの傘入るなんて申し訳ない! 他の子のに入れてもらうから大丈夫だよ!」
「いいのいいの! みんなが濡れるより良いよ!」
「でも…」
「入って?」
あたし、どうしたんだろう…。
いつもなら適当に優しいフリをするだけで、こんな強く何かしてあげたりしないのに…。
自分の中の不思議な変化。
これも、奏のおかげかも…。
スズナちゃんが申し訳なさそうにあたしの傘に入った。
一緒に歩き出す。
折りたたみ傘なので、当然2人で入るととても狭い。
でもスズナちゃんはそんなことはあんまり気になってないみたいだ。
「くるみちゃんと相合い傘とか嬉しくて死ぬ…。くるみちゃん良い匂いすぎない…?」
「スズナ、心の声漏れてるよ!」
そんな会話が聞こえる…。
授業を受けてても教室の暖房だけじゃ寒い寒い…。
やば、くしゃみ出る…。
あたしは、変なくしゃみが出ないよう鼻と口を押さえて細心の注意を払う。
小さい音で「くしゅんっ」とくしゃみ。
あたしの周りの2,3人が気づいて「かわいい…」という視線をあたしに向けた。
どうもどうも…。
放課後は、たまにはファンサービスでもするかあ、と、親衛隊の子達と一緒に帰る。
って、雨降ってる…。
朝降ってなかったのに…。
どうりでこんなに寒いはず。
あたしはカバンから折りたたみ傘を取り出した。
「うわー、最悪。傘忘れた…」
カバンから傘を出すあたしの横で、スズナちゃんが落胆した声を出した。
しょうがないな…。
「スズナちゃん、あたしの一緒に入ろう?」
あたしがそう言って傘を広げた。
スズナちゃんがそれを聞いて慌てる。
「えっ? くるみちゃんの傘入るなんて申し訳ない! 他の子のに入れてもらうから大丈夫だよ!」
「いいのいいの! みんなが濡れるより良いよ!」
「でも…」
「入って?」
あたし、どうしたんだろう…。
いつもなら適当に優しいフリをするだけで、こんな強く何かしてあげたりしないのに…。
自分の中の不思議な変化。
これも、奏のおかげかも…。
スズナちゃんが申し訳なさそうにあたしの傘に入った。
一緒に歩き出す。
折りたたみ傘なので、当然2人で入るととても狭い。
でもスズナちゃんはそんなことはあんまり気になってないみたいだ。
「くるみちゃんと相合い傘とか嬉しくて死ぬ…。くるみちゃん良い匂いすぎない…?」
「スズナ、心の声漏れてるよ!」
そんな会話が聞こえる…。