嬉しい気持ちを抱えたまま一日を過ごし、放課後。
うーん、奏に会いたいけどどんな顔して会えばいいか分からないから帰りは別々で…。
そう思ってスズナちゃん達とコソコソ帰ろうとしたのに、奏に見つかった。
「くるみちゃん、一緒に帰ろう?」
う~…赤くなるな、顔~!
っていうか、なんであたしとわざわざ帰るの…?
今日は柚子ちゃんと約束もしてないし、一緒に帰る理由はなに…?
「彼女のこと呼びにくる王子やばい! 健気で超~かわいい!」
スズナちゃん達がなぜか喜んでる。
いやいや、こいつ健気とかそういうのとは真反対だから…。
あたしのことこき使いに来たとか?
多分そんなとこだろう。
腹黒王子…。
ほんと、何でこんなやつのこと好きになんか…。
なんてぶつぶつ考えてたらいつの間にか「じゃあ邪魔しちゃ悪いから帰るね!」とスズナちゃん達はいなくなってた。
とりあえず奏のことをにらむ。
ほぼ照れ隠し!
可愛げがなくて自己嫌悪…。
「で? あたしに何させようとしに来たの?」
奏に聞くと、返ってきたのは意外な答えだった。
「勉強教えてやるよ」
「は?」
ぽかんとするあたし。
今さら勉強…?
あたし、勉強できない子としてキャラ作りしてるんだけど…。
「いつまで頭悪いフリすんの、お前」
「…」
「俺が勉強教えてやるから50点上げろ」
「へっ!?」
ご、50点!?
あたしの現在の点数はだいたい20点か30点くらい。
50点上げたら70点か80点…?
そんな簡単に点数取れたらあたしだって頭悪いフリなんてしてないよ。
でも…。
うーん、奏に会いたいけどどんな顔して会えばいいか分からないから帰りは別々で…。
そう思ってスズナちゃん達とコソコソ帰ろうとしたのに、奏に見つかった。
「くるみちゃん、一緒に帰ろう?」
う~…赤くなるな、顔~!
っていうか、なんであたしとわざわざ帰るの…?
今日は柚子ちゃんと約束もしてないし、一緒に帰る理由はなに…?
「彼女のこと呼びにくる王子やばい! 健気で超~かわいい!」
スズナちゃん達がなぜか喜んでる。
いやいや、こいつ健気とかそういうのとは真反対だから…。
あたしのことこき使いに来たとか?
多分そんなとこだろう。
腹黒王子…。
ほんと、何でこんなやつのこと好きになんか…。
なんてぶつぶつ考えてたらいつの間にか「じゃあ邪魔しちゃ悪いから帰るね!」とスズナちゃん達はいなくなってた。
とりあえず奏のことをにらむ。
ほぼ照れ隠し!
可愛げがなくて自己嫌悪…。
「で? あたしに何させようとしに来たの?」
奏に聞くと、返ってきたのは意外な答えだった。
「勉強教えてやるよ」
「は?」
ぽかんとするあたし。
今さら勉強…?
あたし、勉強できない子としてキャラ作りしてるんだけど…。
「いつまで頭悪いフリすんの、お前」
「…」
「俺が勉強教えてやるから50点上げろ」
「へっ!?」
ご、50点!?
あたしの現在の点数はだいたい20点か30点くらい。
50点上げたら70点か80点…?
そんな簡単に点数取れたらあたしだって頭悪いフリなんてしてないよ。
でも…。