そして、今に至る。
「もしかして、ふたりとも知り合い?」
目が合ったまま固まる俺たちを見て剛さんが嬉しそうに言う。
「……あっ、いや、その、」
嘘だろ、まってくれ。
なんで剛さんの家に、月本美乃里がいんの?
「果歩くんが高校生になったのは聞いてたけど、まさか美乃里と同じ学校だったとはね、ほら、いつも私服だから」
「あぁ……はい、」
バイト終わりに制服だと補導とか、なにかとめんどくさいので、私服に着替えていたけれど。
そんなことはどうでもよくて。
俺たちはまだ互いに知り合いだと認めていないのに、剛さんにはもうそう見えているらしく話を進めていく。
「改めまして、娘の美乃里だ。ふたりクラスも同じなのかな?」
「いえ、クラスは別で……」
まじで、剛さんの娘が美乃里ちゃんなわけ?
てかなんか言えよ……。
いや、余計なこと言われたら困る。
黙ったままこちらを凝視してる美乃里ちゃんは、もちろん、制服ではない。
サクランボ柄のサテンパジャマ姿。
下はショートパンツで、むき出しの生脚が見えてすぐに目を逸らした。
流石に剛さんを横に、見れねぇ。



