モテすぎる男子から、めちゃくちゃ一途に溺愛されています。


最初は大嫌いだったけど

今は毎日、彼にときめいて仕方がない。
きっともう、両手におさまらないぐらい。
好きでたまらないんだ。

「……ありがとう、果歩くん」

「急だね」

「思ったから言った」

「じゃあ俺は、もっと激しいキスがしたい」

「バカだ」

「思ったから言った」

「もう……」

ねぇ、ママ。

昔みた絵本の王子さま、覚えているかな。
あの時、交わした約束も。

『いつかママに、私の王子さまを紹介する』

「……ねぇ、果歩」

「ん?」

「ママのお墓参り、一緒に行ってくれない?」

「えっ、……いいの?」

「うん。約束したから。すっごく小さい頃。いつか私が、素敵な王子さまに出逢ったらママに紹介するって」

「ふはっ、王子さまって。死ぬほど嬉しいけど、心配。おかあさんにちゃんと美乃里ちゃんの王子さまとして認めてもらえるか」

「大丈夫だよ。果歩、アズコンで王子役だったし」

「うわ、そーじゃん。……まじかー。緊張するなー、美乃里ちゃんのおかあさん。剛さんより手強そう」

「ふふっ、それはあるかも」

「ん。いや、でも、認めてもらえるように頑張るから」

そう言った果歩が、突然身体を起こしたかと思えば、私に覆い被さって。

「なるよ、俺が。美乃里の王子さまに」

フワッと柔らかく微笑んでから、今までで一番優しいキスをした。






───end───