てか、なんで俺は今こんなところで横になっていたんだ。

「あの……」

やっと体を起こして声を出すと、先生がそばにやってきた。

「水牧くん、相当色々と気を負っていたのね」

「えっ、」

状況が飲み込めなくて、再度美乃里ちゃんを見る。

「水牧くん、あの後、そのまま寝ちゃったの」

「はっ、」

「寝ただけだと思ったら、少し呼吸が荒くなっていって体も熱かったから。慌てて、善先輩に連絡したらここまで連れてきてくれて」

え。

はっ。

「水牧くん、最近ちゃんと食べてんの?」

そう言って美乃里ちゃんの横からひょこっと顔を出したのは、湯前先輩。

嘘だろ。

「あぁ、流石にお姫さま抱っこはしてないよ。肩貸したぐらいで。水牧くんは覚えてないみたいだけど」

……まじかよ、ダサすぎるだろ。

告白が成功して安心して熱出すとか……どこの小学生だよ。

たしかに、昔そういうことよくある体質だったけど、流石にこの歳にもなるとねぇって。

え、てか告白、成功した、よな?
夢じゃ……。