「えっ……こんな、貰えないです!」

「いいのよ、うちにいる内は私が保護者なんだもの。それにお土産買ってきて? ね?」

「ありがとうございます。お土産たくさん買ってきます!」


 私は財布にお金をしまうとリュックに入れる。それから肩に背負うとお弁当を持ち美里さんと下に降りた。
 下に降りれば叔父さんが車の鍵を持ち玄関で待っていてくれている。


「柚葉ちゃん、車で送るよ」


 遠足は、バスで2時間ほどかかるらしく出発時間が早い。だから大体の人が親に送迎してもらうらしい。だから私は、叔父さんに頼むことにした。


「よろしくお願いします」

「いいんだよ、お土産期待してるから」


 美里さんと同じこと言っていて思わず笑ってしまう。本当に優しいなぁ。