「あなたが、いとこのお兄様ですか?」
総長、氷牙さんに話しかけないで!
「……、っまあ、そんな感じだけど……」
氷牙さんも、返事しなくていいから!
「このストラップ、趣味が悪すぎなので
外して差し上げました」
「何、オマエ?」
うわっ。
氷牙さんの声、ものすごーく低すぎ。
ヘルメットの下、
絶対に総長を睨んでるよ!
それに引きかえ総長は
イヤミ全開で、クスクス笑ってるし。
「みくるさんのことを
わかっていなさすぎだなって、
呆れ笑いが止まらないだけですよ」
「わかってないって、何のことだよ?」
「みくるさんは、僕たちのひめ……」
ん???
……
……
わぁぁぁぁぁ!
ダメェェェエ!
私の素性、勝手にばらさないで!
氷牙さんとの結婚が白紙になったら
私は借金取りに連れ去られ
海の底に
沈められるかもしれないんだから!



