彼の溺愛 致死レベル ゾルック 四人目





深く深呼吸して。

一度、気持ちを落ち着かせて。


心にずっと刺さったままの
一年前の後悔を

私は、切れ切れの声で口にした。




「氷牙さんに……
 伝えなきゃ…よかった……」



「……何を……だよ?」




そうだよね?


私が言ったことなんて、
忘れちゃっているよね?




救急車のサイレンが鳴り響く中。


その音にかき消されないように

私、心臓の痛みを堪えながら
必死に、自分の想いを伝えたのに……




「氷牙さんのこと……

 好きだったのにって……」