深く深呼吸して。 一度、気持ちを落ち着かせて。 心にずっと刺さったままの 一年前の後悔を 私は、切れ切れの声で口にした。 「氷牙さんに…… 伝えなきゃ…よかった……」 「……何を……だよ?」 そうだよね? 私が言ったことなんて、 忘れちゃっているよね? 救急車のサイレンが鳴り響く中。 その音にかき消されないように 私、心臓の痛みを堪えながら 必死に、自分の想いを伝えたのに…… 「氷牙さんのこと…… 好きだったのにって……」