「みくる、もう大丈夫か?」 「……はい」 「心臓は痛まないのか?」 「何ともないです。 昨日の心臓の痛み、何だったんだろう?」 「あんな悪夢、二度と俺に、味あわせるな!」 氷牙さんは一吠えした後、 私の肩から手を離し。 「マジで良かったぁ」 頭を抱え、床にしゃがみ込んだ。 そんなに心配してくれたんだ。 真っ赤なメガネの奥の、 ギラギラな目で睨まれると怖いけど 根はやさしい人なのかも?