「水瀬さん落ち着いていますし、お似合いですよ」
納得した顔を見せる理事長先生。
「うん、空くん似合ってる」
「ありがとうございます」
違う名前で呼ばれると、まるで別人になったような気分。
ちゃんと、この名前で反応できるようにしないと!
「花園先生は明日の下準備、お願いします。
水瀬さんは、私が寮まで案内や説明しますね」
「ありがとうございます」
ここで、胡桃沢さんとわかれ、理事長先生の後ろにつく。
「それにしても、なぜ受けてくれたのですか?
学生ですし、大変でしょう?」
今、聞かれると思っていなくて、戸惑ってしまう。
「えーっと、私は…いえ、
僕は、人のためになりたかっただけですよ」
「そうですか、ありがとうございます」
私の答えに驚いた顔を見せる。
私のような考えをもつ人は少なくはないだろうに。
「水瀬さん、寮は学校の目の前になります」
そこから、会話はなくて周りのものを観察する。

