「あっ!胡桃沢(くるみざわ)さん!」
「おはよう。水輝ちゃん」
この人は、知り合いの胡桃沢 真桜(くるみざわ まお)さん。
探偵をしていて、感の鋭い人。
でも、ほんわかしていて文化系な所もあって私は好き。
「あら、胡桃沢ちゃんどうしたの?」
「水輝ちゃんを学校まで送って行こうと思って」
「えっ!いいの?」
申し訳のなさそうにするお母さん。
私も同じ言葉を心の中で発している。
「私が巻き込んでしまったし、良いですよ。
いや、これくらいさせて欲しいです」
「そういう事なら……、お願いするね」
「はい、任せてください」
胸を張って言う胡桃沢さん。
「水輝ちゃん、準備出来てる?」
「出来てます」
「それなら、荷物のせて行こう」
スーツケースや何個かの段ボールを車にのせていく。
最後はリュックを背負い、家から出る。
「水輝ちゃん、皆に”いってきます”て言わなくていいの?」
「はい、いいんです」
お母さんは弟や妹の面倒もあるし、忙しいから。
それに、弟が反抗期真最中だから。
妹は私に興味無いし、皆バタバタしている。
「じゃ、行こっか」
「はい」
車に乗り、外を眺める。

