「トレンドワードは『ロリコン疑惑』『ウェルカムトゥ忉利天』で検索ぅ?」

「あー、それ俺も注目したいわ。びっくらこいたぞ、まさか竜樹があんな幼女趣味だとわ。おまえ、10歳の姫もストライクゾーンなの」

「え?あ、そ、その……う、うるっせぇわおまえらぁぁっ!」



また、始まったよ。

翼と銀太さんが、竜樹様をここぞとばかりに一入揶揄う。聖威は隣でニヤニヤとしていた。その顔、悪っ……。

てぃーぴーおー、ろりこん、とれんどわーど、うぇるかむ、すとらいくぞーん……これも、月輪界の言葉だろうか。わからない。

筆下ろしの未亡人は、もう忘却の彼方に消え失せたようだ。



「花束渡すタイミング、フツーは大会始まる前か終わった後だろー?何故あそこ!おまえの方がやらかした感満載なんじゃね?このポンコツー!」

「ポンコツ、何だと!あ、あれは!開会前は蓮華に捕まって会うことが出来なかったんだ!そ、それに、羅沙は予選会で周りに『不義の子』と悪口言われて『もうやだ!おうちに帰るー!』って悲しんでいたっていうから、少しでも元気付けてあげようと……!」