「…緒原、大丈夫?そんなミス珍しいな。具合でも悪い?」

営業に出る前の千葉先輩が心配してくれたけど、大丈夫です!とわざと明るく振る舞った。

…しっかりしなくちゃ。
せめて仕事だけはイチさんに認めてもらいたい。


ーー何とか気持ちを立て直してその日の残りの業務はミスすることなく終えることができた。


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「メリークリスマース!」

もはや何度目か分からないメリークリスマスでカチン、と乾杯して3人でシャンパンを煽る。

千葉先輩の2LDKのマンションにお邪魔して、チキンやらピザやらローストビーフやら、お酒もたくさん買い込んでクリスマスパーティー。

「いやー、今日の緒原のミスは入社当時の緒原を彷彿とさせたな」

「…面目ないです…でもほんと1年目の時は美鈴先輩にはたくさんフォローして頂いて…今でも頭が上がりません!」