腐れ縁のあいつと、一週間同居することになった件! ーチャラそうに見えて私を溺愛していた彼っ!!ー


気付けば、気分転換に来ていたはずの散歩は、来る前よりずっと落ち込んでいて、暗い気持ちになっていたので全く意味をなしていなかった。

だったら、となんとなく駅に向かってみた。
椿が好きそうなところだ。

、、、こういう時にまで椿のことを考えてしまう俺が、椿のことを諦められるのだろうか、、、。


ぶんぶんと頭を横に振る。今は、とりあえず気分転換だ。

そう思って俺は歩き出した。


ー ー ー


駅に着き、特にすることもなくぼーっと突っ立っていると。


「あーっ! 黒須じゃん!」


そう言いながら飛んで抱き着いてきたこいつ。

塾でよく話しかけられる女子。
他の女子と違って、特に何の計算もなく単純に仲良くしたくて近づいてきたらしかったので、俺も仲良くしようと決めた。


やけにスキンシップが多いのは、帰国子女だからしょうがないとどこかの誰かが言っていた気がする。


こいつは、明るい性格の持ち主で、椿には敵わないけどなかなか面白くていいやつなので、嫌いではない。

いつもはそこまで嬉しいわけではないが、今日ばかりは落ち込んでいるときに全力で笑わせてくれたので、感謝だ。