「記憶は? いつ戻ったの?」
「……断片的に思い出してはいたけど、全部の記憶が戻ったのは半年前だな。前世の記憶はただの夢だと思っていたけど、姉さんに会って夢じゃないことがわかった。っていうか、姉さんこそ、いつ思い出したんだよ?」
逆に聞き返され、絃乃は数ヶ月前の記憶を辿る。
「十六歳の誕生パーティーの夜よ。ワインを一口飲んで倒れたの」
「……前世はお酒に強かった姉さんが、今世では一口で目を回すようになったのか」
「う、うるさいわね。体質は前世の記憶と関係ないでしょ」
「それもそうか」
納得した声に、つい噴き出してしまう。
こんな風に家族と再会することができるなんて。また、こうして他愛ない話ができるなんて、本当に不思議な縁だ。
今世はできるだけ親孝行をし、そしてたった一人の弟の幸せを祈りたい。
「……断片的に思い出してはいたけど、全部の記憶が戻ったのは半年前だな。前世の記憶はただの夢だと思っていたけど、姉さんに会って夢じゃないことがわかった。っていうか、姉さんこそ、いつ思い出したんだよ?」
逆に聞き返され、絃乃は数ヶ月前の記憶を辿る。
「十六歳の誕生パーティーの夜よ。ワインを一口飲んで倒れたの」
「……前世はお酒に強かった姉さんが、今世では一口で目を回すようになったのか」
「う、うるさいわね。体質は前世の記憶と関係ないでしょ」
「それもそうか」
納得した声に、つい噴き出してしまう。
こんな風に家族と再会することができるなんて。また、こうして他愛ない話ができるなんて、本当に不思議な縁だ。
今世はできるだけ親孝行をし、そしてたった一人の弟の幸せを祈りたい。



