今考えると
いつ転校手続きをし、
担任教師といつが初対面だったのかを
全く覚えてはいない。


中学2年の中途半端な時期の転校になった事は覚えている。

新しい私の通う学校は
九州の田舎にある古い校舎だった。

職員室で説明を受ける最中に窓の外を視たら
色んな髪の色をした生徒が登校していた。


それ以降、
担任の話は耳に入らなかった。


その日紹介されたクラスの生徒が皆、
おさるさんに見えた。

方言の壁もあったのか、
都会ッコのふりをしていたのか、
定かではないが
担任含め全員がおさるさんでした。

多分、私は悲劇のヒロインで
それどころではなかったんだと思います。



おさるの一匹が私に言った。

『ねぇ、大阪弁、話してよぉー』


今日から地獄が始まると思った。