「な、成山さん!」

そう、成山さんがいた。


やはり犯人は成山さんだった。

だって今手に持ってるもの…


「それ…返して!!!」


母からもらったプレゼント。

母の写真が入ったペンダントだった。


私は必死で成山さんが持ってるペンダントを取ろうとした。

けど、取り返せない…


それでも負けじと成山さんに向かっていく私。

それを避けようとする成山さん。


そんなとき、成山さんが私を払い除けた。


「相原!」

「あっ…」


払い除けられた私は、急なことでバランスを崩し倒れていく。

そして、頭を強く打った。

そのあとの意識はプツリとなくなった。


あ、死ぬんだ。

ママ、やっと会えるんだね。


と、そう思いながら。