「ーーーーやっぱりお母さんに似てる。似ていてムカつく。
笑ってよ」


あ。


そう言いたかしくんは、私の首を締めた。

ひんやりするぐらい冷たい手。


何、こいつ生きてないみたい。

力は生きてる人間の数倍強い手で、私の首をギリギリ締めた。


このままでは、殺されてしまう。
私はーーーーベッド近くにあるナースコールを押した。






早くきて!!




こいつを消して!!








私が祈るより先に、その手は離れていった。



暗かった室内に明かりが付いて、駆け込む看護師は





「何してるんですか、麻生さん!
早まらないで!」




は?






私は、私の首を絞めていたーーーー。






キツく握りすぎて、紫になっていく首。