"何か"ーーは私の腕を掴んで離さない。




「久しぶり、あの日以来だね」





ーーーー!!





私は言葉が出ない。
目の前に居たのは病院に隔離されてるはずの、たかしくんだったから。


幻?


いるわけないーーーー。
冷や汗が流れる。



あの日以来だね、なんて青白い顔をした血色の悪いたかしくんが、私のベッドに腰を下ろした。







「なんで、あんたがーー。
病院に居るはずでしょ。
消えてよ。もう、私の復讐のシナリオは終わりーー。
あんたに、用はないの。」



あかりへの復讐は果たした。

あかりの遺体が見つからない今ーー。


ライブ配信で私を殺害しょうとしたたかしくんが、真っ先に疑われるのは、目に見えて分かるから。