なんでーー両親の顔が塗りつぶされた状態なんだろう。。


だけど両親の真ん中にいるたかしくんだけは、満面の笑みで
それが少しだけ怖かった。


"始末しとくから"ーーーー。


たかしくんは不思議な人だ。

遺体とか怖くないんだろうか。

簡単に"始末"なんて言葉が出るたかしくんが少しだけ怖かった。

「ーーーーそれ。
両親が生きてる時、最期に撮った写真。俺が笑ってるのに両親、顔硬いからさ。

リラックスして欲しかったのに、笑わないからーーもう一生笑わないけどな」


ドキ!!


いつの間にか背後にいた、たかしくんにドキドキが止まらない。


それは、"好き"のドキドキじゃなくて



ただーーーー




"恐怖"のドキドキだった。