「たかしくん、もう動いてないけどあかりちゃんなんだよ。

お願い、始末なんて言わないで」


ーーーー命に対して、簡単に"始末"って言葉が出るのが悲しくて悲しくて仕方ない。


「ーーーーわかったよ。
胡桃ちゃんは優しいね」



私は優しくなんかないーー。

バレない様に早く始末しなきゃ行けないなんて、思って居たのに。


今はーーーーそんな考えの私はバカだと、考えを打ち消した。


優しい顔をしたたかしくんは、あかりちゃんの入った箱を持ち、奥に姿を消した。



その間、私はリビングで休んでいる。

気持ちが晴れない。
気持ちが不安で仕方ないーー。