「ーーやっと外れた」


点滴が外れたのはようやく昼を回った時刻。

お腹すいたーーーー。


病院食、苦手なんだけどなとか、愚痴って起きながら、お腹空いてるから何でも食べちゃう。


お昼を食べ終え、電話BOXへ。

通話は決まった場所がルールらしい。




「胡桃ちゃん」








ーーーーーーーーっ。






なんで、電話BOXの中に?


私は昨日からおかしい。


「あんたのせいで私がおかしいと思われるじゃん!
幽霊みたいに現れるな!」



透明ではないけどーー血色は悪いし、身体も冷たい。

幽霊じゃなきゃ、こいつはなんなんだ。








「ーー生き霊だよ。

君に会いたくて、やっぱりどうにかしたくて、強く願い過ぎたせいかな。
生き霊として、ここにいる」



生き霊ーー?