そんなこんなで月日は緩やかに流れ、特に問題もなく、私は少し早めに産休に入ることになった。
産休に入る前に、年度始めから担当していた動画担当を、新任の田中美由紀先生に引き継いでもらった。
この美由紀先生、モデルばりのスラっとした長身で、お顔もとても綺麗。
ところが見かけと違い、かなりの天然さん。
そこが彼女の可愛いところなんだけど、正直後任としては少し心配だった。
「どう? 美由紀先生、わかりそう?」
「……多分?」
多分か〜。
どう考えても私の説明が下手だからだよね。
「ごめんねー。私も元々こういうの苦手で。
説明が下手なんだよね。」
わかりにくいんだろうなぁ…
「いえっ! そんなことないです!
美衣子先生は丁寧に教えてくださってます。
でも、私はそもそも機械オンチで…。」
そうだよねぇ。
そんな人間の集まりだから、あみだくじにしたんだもんね。
やっぱり公親くんに来てもらえば良かった。
「あ! そうだ。どうして忘れてたんだろう。私が前に撮った動画があるの。
高等部の先生が教えてくださった時のよ。
ちょっと待ってね。今探すから!」
そうだよ。
あの動画ならきっと理解出来るはず。
そう思って、スマホのライブラリをスクロールし始めた。
産休に入る前に、年度始めから担当していた動画担当を、新任の田中美由紀先生に引き継いでもらった。
この美由紀先生、モデルばりのスラっとした長身で、お顔もとても綺麗。
ところが見かけと違い、かなりの天然さん。
そこが彼女の可愛いところなんだけど、正直後任としては少し心配だった。
「どう? 美由紀先生、わかりそう?」
「……多分?」
多分か〜。
どう考えても私の説明が下手だからだよね。
「ごめんねー。私も元々こういうの苦手で。
説明が下手なんだよね。」
わかりにくいんだろうなぁ…
「いえっ! そんなことないです!
美衣子先生は丁寧に教えてくださってます。
でも、私はそもそも機械オンチで…。」
そうだよねぇ。
そんな人間の集まりだから、あみだくじにしたんだもんね。
やっぱり公親くんに来てもらえば良かった。
「あ! そうだ。どうして忘れてたんだろう。私が前に撮った動画があるの。
高等部の先生が教えてくださった時のよ。
ちょっと待ってね。今探すから!」
そうだよ。
あの動画ならきっと理解出来るはず。
そう思って、スマホのライブラリをスクロールし始めた。