むすんで、ひらいて、恋をして

はあっと、深くため息をついたところで、親父とアリスのお母さんが同時に帰宅した。



ホッとしたのも束の間。



二人そろって、とんでもなく恐ろしいことを口にする。




「そういえば、明日からまたお父さん、出張なんだよ」




「私も夜勤でね。夜、ふたりきりになっちゃうけど、大丈夫よね?」




…………は⁈




「お父さんもお母さんも、相変わらず忙しそうだね」




って、アリスは呑気に答えてるけど‼



……俺には、無理。




もはや、俺は自分を信じられない。




アリスに襲い掛かる未来しか見えない。