結局、その夜も親の帰りは遅くて、広い家にアリスとふたりきり。



つうか、親たち、自由すぎ。



俺たちのこと、放置しすぎ。



とにかく、仕事を全力で謳歌しすぎ。



……なんて、



アリスと二人でいると、気まずくなるようなことをした俺がいけない。



はあ。




アリスの顔が見れない……。



アリスは、相変わらず呑気にソファの上でぐだぐだしていて。



無駄に、無邪気に、可愛いし。