家に帰ると、ソファに転がる莉生にじろりと睨まれた。



「アリス、今日、俺のこと無視しただろ?」



「え? 無視なんてしてないよ?」



「体育のとき、校庭から無言で声かけたのに」



「無言で声かけられてもわからないよ! しかも校庭からって!」



「嘘つけ、お前ならわかるだろ」



……うん、気づいてた。



でも、どうしてなのか、目をそらしちゃったんだよなあ。